2023.08.01
職種研究【ディストリビューター編】
今回はディストリビューター(DB)というお仕事についてご紹介いたします。
ディストリビューターは一般的にはあまり聞き馴染みのない職種ですが、商品の流通をコントロールするアパレル業界に欠かせない存在です。
転職を検討されている方はぜひご参考にしてみてください。
ディストリビューターとは?
ディストリビューターは「流通」や「分布」を意味する「ディストリビューション(distribution)」から生まれた言葉です。
MDやバイヤーが仕入れた商品を、店舗の状況に応じて最適に分配することがディストリビューターのお仕事です。
店舗の立地や規模、客層などから「どのお店に」「どの商品を」「どのくらい」分配するかを判断し、出荷の指示を出します。
気温や売上状況といったデータだけではなく、常に店舗とコミュニケーションを取り、現場の情報も収集しておく必要があります。
ディストリビューターの仕事内容
商品の在庫状況をコントロールすることで、売り逃がしや廃棄ロスを減らすことがディストリビューターのミッションです。
では、具体的な仕事内容をご紹介します。
■商品の分配
商品が入荷したら、各店舗に最適な種類・数量を分配します。
それぞれの店舗の特性を把握し、商品の在庫切れや売れ残りがないように調整します。
■在庫調整
分配後も売上の推移をチェックし、在庫のある店舗から販売できそうな店舗に商品を移動させます。
データだけではなく、日頃からコミュニケーションを取ることで、各店舗の情報をよく把握しておく必要があります。
■自社倉庫の商品調整
在庫管理やECのために自社倉庫のある企業では、保管されている商品を調整するのもディストリビューターのお仕事です。
店舗に再分配を行ったり、アウトレットやECで販売するなど売上を最大限まで伸ばせるよう商品の配分を決定します。
ディストリビューターに必要なスキル
最適に商品を分配するために、下記のようなスキルが求められます。
■情報収集・分析能力
まずはさまざまな情報を集め、どの店舗でどの商品に売れる見込みがあるかを把握するところから始まります。
最適な分配を行うためには、各店舗の特性や売上などの情報を整理し、そこから計画を立てる分析力が求められます。
売上データだけではなく、SNSのレビューや店舗スタッフからお客様の反応を聞くことも重要です。
■コミュニケーション能力
ディストリビューターの業務にはMDやバイヤー、各店舗のスタッフ、倉庫のスタッフなど、さまざまな分野の人との協力が必要になります。
業務を円滑に進めるために、人と関わるコミュニケーション能力も求められます。
■パソコンスキル
ディストリビューターは情報収集や在庫管理など、パソコンを使った作業が多い職種です。
そのため、ExcelなどOfficeソフトのスキルやインターネット、SNSなどの知識も必要です。
ディストリビューターになるには?
ディストリビューターは店舗への商品配分を決定するため、売上に直接関わる重要な職種です。
そのため、完全未経験からの転職は難しく、アパレル業界での経験があることが望ましいです。
特にディストリビューターと関わるMDやバイヤー、現場で商品の売れ行きを直接見ている販売員からキャリアチェンジがされる方が多い印象です。
キャリッジでは外資系ラグジュアリーブランドや国内大手アパレル企業など、さまざまなディストリビューター案件を取り扱っております。
現職の方もキャリアチェンジを目指す方も、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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