2023.07.18

職種研究【VMD編】

今回はVMDのお仕事についてご紹介いたします。
VMDはお店の販売環境を作り上げ、ブランドや店舗の雰囲気を決定する重要な職種です。
転職を検討されている方はぜひご参考にしてみてください。

VMDとは?

VMDとはVisual Merchandising(ビジュアルマーチャンダイジング)の略語で、消費者が商品を購入したくなるような環境作りを視覚的に行うマーケティング手法です。
ブランドや店舗に合わせたレイアウトやディスプレイなどを考え、商品を買いやすく売りやすい販売環境を作るのがVMDのお仕事です。

VMDはブランドや店舗の雰囲気を決定し、お店の売り上げを左右する重要なポジションです。
ブランドに対する理解はもちろんですが、消費者のニーズに合わせた売り場作りを行うために、ディスプレイや陳列についての実践的な知識と経験が求められます。

VMDの仕事内容

VMDのお仕事は内装・レイアウト・ディスプレイ・マネキン・什器・POPなどさまざまな手段を用いて、店舗を最適に作り上げることです。
基本的な考え方として、大きく3つの要素に分かれています。

■VP(ビジュアル・プレゼンテーション)
ブランドコンセプトやイメージ、シーズンテーマを視覚的に表現することで、
お客様に興味を持ってもらい、入店してもらう仕組みを作ります。
特にエントランスやショーウィンドウといった、店舗の通路に面した部分が重要になります。

■PP(ポイント・プレゼンテーション)
おすすめや人気の商品をわかりやすく配置することで、来店されたお客様の動線を作ります。
マネキンや什器を使って、商品をじっくりと見てもらえるような環境を目指します。

■IP(アイテム・プレゼンテーション)
商品の陳列方法を工夫することで、見やすく手に取りやすい売り場を作ります。
例えば類似商品を比較できるように、種類・色・サイズによって陳列方法を分類するといったことが効果的です。

VP、PP、IPという流れを通してブランドや店舗の魅力を伝え、商品の購入に繋げることがVMDの役割となります。


VMDに必要なスキル

VMDは最適な販売環境を作るために、下記のようなスキルが求められます。

■ユーザー視点
VMDのミッションは、お客様が商品を購入したくなるような売り場を作ることです。
お客様がどのような動機で店舗に入り、店内のどこを周り、商品を手に取るかをイメージすることが重要です。

■ファッションのセンス
マネキンへのコーディネートを行うなど、商品をより良く見せるためにファッションセンスは必須です。
常に流行やトレンドに沿った売り場作りが求めらるため、ファッションの情報に敏感であることも必要です。

■ディスプレイや陳列の知識
「どんな商品を」「どのように」「どこに配置するか」によって商品の見え方や売り上げは大きく変わります。
売り場作りにおける実践的な知識を持つことで、より効果的な手段を選ぶことができます。

VMDになるには?

VMDはお店の売り上げを左右する難易度の高いお仕事です。
ブランドや店舗の特性を把握し、最適な販売環境を作り上げるためには、実践的な知識と経験が必要になります。
そのため未経験からの転職が難しく、特にラグジュアリーや外資系ブランドではほとんどが経験者の中途採用となっています。
VMDを目指す方は、まずブランドやメーカーで知識や経験を身につけてからキャリアチェンジされることをおすすめします。

キャリッジでは外資系ラグジュアリーブランドや国内大手アパレル企業など、さまざまなVMD案件を取り扱っております。
現職VMDの方もキャリアチェンジを目指す方も、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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