2023.04.03

職種研究【生産管理編】

前回のMD編に引き続き、今回は生産管理というお仕事についてご紹介いたします。
生産管理はアパレル業界を裏から支える、縁の下の力持ちとして重要な存在です。
転職を検討されている方はぜひご参考にしてみてください。

生産管理とは?

生産管理はMD(マーチャンダイザー)が立てた販売計画に基づいて、商品の生産を納品まで一括して管理するお仕事です。
社内の各部署と連携をとり、素材の調達、納期やコストの交渉、工場への指示など、製造工程全体を取り仕切る役割を担っています。
コストを抑えつつ、品質を保ったまま納期までに製品を仕上げることが生産管理のミッションとなります。
仕事内容は多岐に渡るため、アパレル業界の幅広い専門知識が必要とされます。

生産管理の仕事内容

生産管理はひとつの商品が出来上がるまでの一連の流れを細かく管理するため、数多くの業務を担当します。

では、具体的な仕事内容を一部ご紹介します。

■生産計画の立案
MD(マーチャンダイザー)が立てた販売計画に沿って、商品の販売時期や発注数の予測を立てます。
なるべく商品のロスを少なくし、無駄を出さないように細かな計画が必要です。

■縫製工場の選定
縫製工場は数多くあり、工場によって得意なアイテムや生産できる量、単価、設備などが大きく異なります。
縫い方もそれぞれ異なるため、各縫製工場の特徴を理解して商品に合わせた工場をを選定します。

■素材の調達
商品に使用する生地・ボタン・ファスナーなどの素材を、いつまでにどれだけ必要かを把握して調達します。
素材の価格や工賃から、一着あたりにかかるコストを算出して、工場と価格交渉を行うことも生産管理の重要な仕事です。

■進捗の管理
随時工場の進捗状況を確認し、できあがった商品の品質などもチェックします。
ひとつのパーツが遅れると全体が納期遅れになってしまうため、迅速な対応を行うことが大切です。

生産管理に必要なスキル

コストを抑え、高品質な商品の生産を実現するために、生産管理には下記のようなスキルが求められます。

■コミュニケーション能力
生産管理は多くの部署や取引先と連携・調整を行うため、人と関わる能力が非常に重要です。
また、工場に対してはマネジメント能力も必要になってきます。

■交渉能力
生産管理の交渉によって、商品の生産に掛かるコストは大きく変わります。
コストを最小限に抑えて高品質な商品を生産するためには、取引先と上手く交渉する力が必要となります。

■トラブル対応力
どれだけ注意を払っていても、生産にトラブルはつきものです。
生産管理はそのトラブルに対して迅速かつ臨機応変に対応できるかが問われます。

■縫製や素材の知識
そして何より縫製技術や素材の特性について幅広い専門知識が必要とされます。
工場とのやりとりや品質のチェック、コスト設定を行う際に欠かせないスキルです。

生産管理になるには?

生産管理に就くためには幅広い専門知識や経験、柔軟な対応力が重要になってきます。
未経験から生産管理を目指す方は、まずはアシスタントのポジションからキャリアをスタートさせることをおすすめします。
業務の中で少しずつ縫製や素材についての専門知識をつけていきましょう。

生産管理のキャリアプラン

生産管理の仕事は利益率など会社の売り上げに大きく影響します。
責任は大きいですが、その分知識や経験を得られるやりがいのある職種です。
ゆくゆくは生産管理のマネージャーや、MD(マーチャンダイザー)へキャリアアップすることも可能です。

キャリッジでは外資系ラグジュアリーブランドや国内大手アパレル企業など、さまざまな生産管理の案件を取り扱っております。
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